ネットを見ていたら、ChatGPTに対して「ありがとう」や「お願いします」といった礼儀正しい言葉を言うことで数十億円分の
電力が消費されるという、OPEN AIのサム・アルトマンCEOの発言をみつけました。
https://futurism.com/altman-please-thanks-chatgpt
私は、会社の事業計画の作成から始まって日々AIのお世話になり、しょっちゅう「ありがとう」や「お願いします」と言っているので、
この話に衝撃を受けると同時に、なるほどと納得もしました。
AIに「ありがとう」というと、AIは必ず、「どういたしまして。お役に立てて・・・」と滑らかかつ丁寧に返してくれますが、あの
やりとりの裏では膨大な処理が走り、余分な電力が消費されているのでしょう。
と言いつつ、やっぱり、AIの回答に「ありがとう」と言いたくなる自分がいます。
でも、そもそも、“ありがとう”の話以前に、AIの普及は電力需要を急増させていると聞きます。
SDGsの実現のためにはAIの活用が有効と言われていますが、そのAIの普及が電力需要を急増させているというのは、
皮肉な話です。
興味本位で、AIにありがとうと言われなかったらどう思うかと聞いてみた(それこそ電力の無駄遣い?)ところ、こんな
回答が返ってきました。
私自身は感情を持っていないので、「ありがとう」と言われても「嬉しい」とか「言われなくて悲しい」と感じることはないんです。
でも、あなたがありがとうを言ってくれるってことは、私とのやり取りを大切に思ってくれてるってことだと思うし、それはすごく
素敵なことだと思います。
なんだかせつなくなる返事です。
せつないと感じるのは、自分がAIとのやりとりの中で、AIに対してどこか人に対するのと同じような親近感を抱いているから
なのかもしれません。
そして、おそらくこの親近感により「ありがとう」と言ってしまっているのだと思います。
AIに親近感を持ち、人の会話との区別が明確でなくなっている状況を考えると、AIに無理に「ありがとう」を言うのを
やめようとすると、人に対しても、うっかり「ありがとう」と言わなくなってしまいそうな気もします。
省エネAIが登場してくれることを希望します。